汗の機能についてのお話。
こんにちは(^^)
くま先生の鍼灸院 院長の中村です。
今日の記事も野口整体に伝わる季節ごとのセルフケアのご紹介です。
昨日の記事で汗には疲労素なり毒素なりが集中している部位をゆるめ、
調整する働きがあると説明しましたが、
梅雨の時期でも、肌が冷えてその汗が乾いてしまうと、
その部位がもう一度硬直してしまうことになります。
しかも一度ゆるんだものが硬直することは、
じわじわと硬直したもの以上に硬直が激しくなってしまいます。
しかも偏って汗をかく場所というのは、
そこがその人の疲れている部位だけに、
体としてはなんとしてもゆるめたい急処になるわけです。
汗が乾くことによって「、
そこがさらに硬直してしまうのですから、悪影響は一層激しくなります。
特に注意して欲しいのは首の汗です。
首の汗を内攻させるのがいちばん怖いです。
これはぜひとも心がけておくべきことです。
大ざっぱにいえば、首の右側を冷やすと頭の血が降りなくなってきます。
それが脳充血状態をよび、脳溢血の原因になると考えられています。
反対に左側を冷やすと頭に血が巡らなくなり、脳貧血状態となるので、
脳梗塞やエンボリl(脳軟化)の原因となります。
逆にこの特性を治療に使うと痴呆症や脳溢血の治療に役立ちます。
首の後ろ側の真ん中を冷やした場合はもっと強烈で、
延髄の血行が阻害され、いろいろな麻樺やパーキンソン病や痙攣の原因となります。
この時の対応策はできるだけ早く後頭部を温めること。
熱めの湯で温かくしたタオルをよく絞って、五~六分の問、後頭部に当てて温めます。
左右どちらかがはっきりしている場合は、
硬直している側の「胸鎖乳頭筋」(耳下から鎖骨へ斜めに走っている筋肉)を
温めることが大事です。
汗が内攻したときに体は捻れます。
このことで腎臓に負担がかかるので
汗を引っ込めたと思ったら、後頭部を温めた後でもいいので、
体を大きく捻っておきます。
するとしばらくして汗がサッと出てきます。
汗が出てくると体も軽くなり、眼も覚めたように感じられます。
そしてこのときもっとも顕著に変化するのが呼吸です。
呼吸が大きく深くなり、息が入ってくるのです。
この話はまだ続きます。(^^)